- かいこう
- I
かいこう【偕行】(1)一緒に行くこと。(2)一緒に行われること。IIかいこう【回航・廻航】(1)船をある港から他の港まで航行させること。
「佐世保に向ひ~することに決定した/此一戦(広徳)」
(2)各地を巡る航海。IIIかいこう【塊鉱】塊状の鉱石。⇔ 粉鉱IVかいこう【怪光】正体不明のあやしい光。Vかいこう【恢弘】おしひろめること。 ひろく大きくすること。VI「先王の遺業を~するの盛意あらば/浮城物語(竜渓)」
かいこう【戒香】〔徳が四方に及ぶことを, 香が遠くまで匂うのにたとえた語〕戒律を固く守る功徳。VII「忍辱の衣を身に著(キ)つれば, ~匂にしみ薫りて/栄花(玉の台)」
かいこう【改稿】原稿を書きかえること。 また, 書きかえた原稿。VIII「何度も~した作品」
かいこう【歌意考】歌論書。 一巻。 賀茂真淵著。 1760年頃成立, 1800年刊。 歌は万葉集を中心とする上代の風体に倣(ナラ)うべきであると, 復古を主張。 五意考の一。IXかいこう【海寇】海上から侵入する賊。 海賊。Xかいこう【海港】海岸にある港。 沿岸港。 また, 外国貿易に使用される港。⇔ 河港XIかいこう【海溝】海洋のプレートが沈み込む境界に沿って細長くくぼんだ溝状の海底。 横断面は V 字形をなす。 最深部の水深が6000メートル以上のものをいう。 日本海溝・マリアナ海溝など。XIIかいこう【蟹甲】カニのこうら。 蟹殻。XIIIかいこう【蟹行】(1)カニのように横に歩くこと。 よこばい。(2)「蟹行文字(モンジ)」の略。XIV「時に~・鳥跡に倦みたる眼(マナコ)を移して/自然と人生(蘆花)」
かいこう【貝香・甲香】巻貝アカニシのふた。 粉末を保香剤として練り香に用いる。 へなたり。 こうこう。XVかいこう【邂逅】思いがけなく出会うこと。 めぐりあい。XVI「三年振りで~した二人は/それから(漱石)」
かいこう【開口】(1)ものを言い始めること。(2)〔「かいこ」とも〕(ア)開幕の最初に舞台に出て発言したり謡ったりすること。 (イ)〔「開口猿楽」の略〕猿楽上演の初めに行う, 滑稽味のある祝言の口上芸。 延年にも取り入れられ, 延年開口という。 のちには, 内裏や高貴な人の前での特別演能の際, 脇能の初めにワキの家元によって謡われた新作の祝言の小謡をいう。XVIIかいこう【開坑】鉱山で, 鉱床に向かって, 坑道を切り開くこと。XVIIIかいこう【開校】学校を新しくつくり授業を始めること。⇔ 閉校XIXかいこう【開港】(1)条約または法令により, 外国との通商・貿易のために港を開き, 外国船の出入りを許すこと。 また, その港。⇔ 鎖港「日米通商条約により下田などを~した」(2)港口を港外の水域に向けて自然のままに開いている港。 開口港。XXかいこう【開講】講義を始めること。 また, 講義をすること。⇔ 閉講「夏期セミナーを~する」XXIかいこう【開闔】〔「かいごう」とも〕(1)開くことと閉じること。(2)平安時代, 和歌所・御書所・記録所にいて, 書物の出納や記録・文案のことをつかさどった役人。 室町時代には, 侍所・引付の下に属した。XXIIかいこう【開高】姓氏の一。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.